West Gate Laboratory

人生を少しでも,面白く便利にするモノづくり

スイッチサイエンスマーケットプレイス Maker Awards 2021で作品賞を受賞しました

先日、スイッチサイエンス主催で「スイッチサイエンスマーケットプレイス Maker Awards 2021」が技研ベースにて開催されました。本イベントは、『スイッチサイエンスマーケットプレイス (委託販売)に出品されている900以上の商品の中から、今年最も優れた…

RaspberryPiでCAN通信(ドーターボード回路図付き)

はじめに 最近、CAN通信を触る機会が増えてきました。 CAN通信が正しく行われているかを見るためのちょっとしたデバイスがあると便利なのですが、CANってUSBやUARTほどMakerの間で広く使われているわけではないので変換器みたいなデバイスの数が少ないです。…

Groveコネクタ用簡易Breakout Box (BoB) 作ってみた

はじめに 私は仕事柄、よく電子機器どうしを接続して疎通確認をするようなことをしているのですが、初めてつなぐような機器だと一発では疎通しない場合があります。 「電源は届いているのか?」「コマンドは正しく出ているのか?」「Ackは返っているのか?」…

はんだ付けのときgootのマルチクランプを使うと捗るぞ

はじめに だいぶ前ですが、町田のサトー電気でgootのマルチクランプST-85を見かけたので買ってみました。 goot.digiban.info しばらく使ってみて、はんだ付けの際にとても便利だったので紹介したいと思います。 マルチクランプ ST-85 これが我が家のST-85で…

低酸素トレーニング用の酸素濃度自動制御システムを作りました

はじめに 昨年の冬から、高地トレーニング用の低酸素室に使う酸素濃度自動制御システムを作っていました。 ようやく安定稼働できるようになったので、紹介したいと思います。 酸素濃度自動制御装置 ことの始まり 昨年冬、平塚にあるアスリートネット湘南の石…

家の二酸化炭素濃度を1年間測り続けてわかったこと

はじめに およそ1年前、テレワークが勤務先にも本格導入された頃、家に余っていたM5Stackを使ってCO2モニタを作りました。 先日作ったCO2濃度モニタ見ながらテレワークしてるんだけど、1500ppmに近づくと一気に集中力が無くなる。換気すると5分程度で600ppm…

自作キーボードを手動CNCコントローラにしてみた

はじめに 先日、Deign Solution Forumというイベントで講演をしたのですが、同時開催された抽選でなんと自作キーボードキットのSHIROが当たりました。 素 - Shiroyushakobo.jp せっかくの初自作キーボードなので有効活用しようと思い、昨年末購入したCNCフラ…

M5Stack用CO2モニターキットの紹介

はじめに 昨年、二酸化炭素濃度モニタ(CO2モニタ)を作りましたが、この度スイッチサイエンスでキットの委託販売を開始することが決まりました! M5Stack用CO2モニター化キット 使用例 (2021年2月12日追記) 商品ページができました!スイッチサイエンスさ…

FusionPCBにおける角丸基板・長穴・V-Cutの作り方

はじめに 先日、FusionPCBでプリント基板を注文しました。 westgate-lab.hatenablog.com その際、角の丸い基板(以下、角丸基板)や長穴、V-Cutを使ってみました。以下、備忘録を兼ねて、FusionPCBでこれらを使う場合のデザインの方法を書いておきます。 な…

FusionPCBでプリント基板を作りました

はじめに 2年ぶりくらいにFusionPCBでプリント基板を作りました。 www.fusionpcb.jp ちょうど3つ基板を設計していたので3つまとめて注文したのですが、短期間で非常に安く、かつ高品質な基板ができたので、紹介したいと思います。 3種のPCB、送料込みで27ド…

夢のCNC、Kitmill CL100を買いました

はじめに 以前から欲しかったCNCフライス、Kitmill CL100を昨年末ついに買いました。 私の主な用途は基板切削です。 年末年始の間にいくらか使ってみて、とても便利だったので、紹介しようと思います。 Kitmill CL100 Kitmillシリーズは、オリジナルマインド…

2020年作ったもの振り返り

はじめに 気がついたら年の瀬です。早いものですね。 今年は振り返ると、個人事業主になったりベンチャーで副業を始めたりMaker Faireに初出展したり、ただモノを作るだけでなく外の人と関わりが増えたり、いろんな事がありました。 今年一年、作ってきたも…

Bright NoteをオリジナルハードウェアコンテストGUGEN2020に応募しました

今年10月のMaker Faire Tokyo2020で展示した、電子ピアノ演奏可視化ディスプレイのBright NoteをオリジナルハードウェアコンテストのGUGEN2020に応募しました。 gugen.jp www.youtube.com GUGENとは、「課題解決を主眼としたハードウェアのハッカソンやコン…

Maker Faire Tokyo 2020に出展しました

はじめに 10月3,4日に開催されたMaker Faire Tokyo 2020(MFT2020)にWest Gate Laboratoryとして出展しました。 出展したのはピアノ演奏リアルタイム可視化装置のBright Noteです。 ↓MFT2020出展者ページ makezine.jp 私はMaker Faire歴は非常に浅く、今年…

ピアノ演奏可視化装置”Bright Note”のNeoPixel制御について

概要 無事Maker Faire Tokyo 2020に出展が決まったピアノ演奏可視化装置”Bright Note”。前回の記事ではそのMIDI信号入力について述べた。 westgate-lab.hatenablog.com 今回は、演奏の表示部分であるLEDディスプレイ部分におけるNeoPixelの使い方について解…

マイコンで電子ピアノのMIDI信号を読み取る

概要 先日Maker Faire Tokyo 2020(MFT2020)に先日記事にしたピアノ演奏可視化装置で応募したら、この度めでたく出展できることとなった。初出展なのでとても楽しみだ。新型コロナが収束していることを願うばかりである。 ピアノ演奏を可視化する装置作って…

3Dプリンタで我が家専用チューブ調味料スタンドを作成する

家の冷蔵庫のチューブ調味料ゾーンがあまりにも混沌としていたので、3Dプリンタで我が家専用のオーダーメイドチューブ調味料スタンドを作って整理整頓した話。

EagleとFusion360を連携させて回路設計から筐体設計まで一気通貫で行う

概要 回路設計ソフトウェアであるEagleと、3DCADソフトウェアのFusion360を連携させる方法について。 特に、Eagle-Fusion360間の部品の3Dパッケージの連携方法について述べる。 背景 今や、ホビーユースであればEagleも、Fusion360も無料で利用することがで…

ピアノ演奏を可視化する装置作ってみた(それを使って弾いてみた)

概要 私は電子工作と別にピアノも趣味なのだが、最近は有名どころのクラシックを弾いている。 例えば、ショパン・ベートーヴェン・リストなどだ。 ただ弾くだけでも楽しいのだが、演奏が音だけでなく視覚でも楽しめると良いかな、と思い、ピアノ演奏を可視化…

3Dプリンタでネジ用ボスを印刷する

概要 3Dプリンタ(FlashForge Adventurer3)でネジ用ボスを印刷する方法などの備忘録。 背景 電子工作で何らか完成品を作ろうとすると、基板を収める筐体が必要になる場合が多い。 昔はタカチのプラスチックケースを選んで、ケースに合わせて基板を設計して…

M5Stackからスマホ/PCにCO2濃度上昇を通知する(Pushbullet)

概要 先日の記事で紹介した、M5StackによるCO2濃度モニタはただ数値とグラフを表示するだけだった。 このままではCO2濃度が高いのか低いのか、人が忘れないようにチェックする必要がある。 westgate-lab.hatenablog.com そこで今回は、それに改良を加えCO2濃…

換気のすゝめ ~M5StackでCO2濃度モニタを作る~

概要 集中力を保ったり、生産性を上げたりするのに換気は本当に大事だよ、意識的に換気するためにCO2濃度を監視しよう、という話。 先日、多くの方から反響をいただいた、CO2濃度モニターのツイート。 このツイートにあるCO2濃度モニターの作り方の紹介。 先…

M5Stackでマルチタスクを使ってセンサ取得・ログ記録を行う

概要 センサ値の取得とログの記録は切っても切れない関係である。 M5Stack Grayに内蔵された加速度センサやジャイロセンサや磁気センサ、外付けの気圧センサの値を高頻度に取得、SDへ記録をしたいが、 何も工夫をせずに取得→記録のプログラムを実行すると、S…

M5StackにGroveでセンサつないで気圧測定する

概要 M5Stackにオムロンの気圧センサ(2SMPB-02E)を使ったモジュールをつないで、気圧を計測した。 ついでに、センサに平均機能とIIRフィルタ機能がついていたので、それを使ってセンサの値にフィルタをかけてみた。 www.switch-science.com 背景 先日、M5S…

ラズベリーパイを使ったIoTシステムに脆弱性があると指摘があったためセキュリティ対策を施した話

概要 先日のブログで記事を書いた、ラズベリーパイを使って作ったIoTシステムに「脆弱性がある」と指摘を受けたので、素人ながら調べつつ最低限のセキュリティ対策を施した話。 westgate-lab.hatenablog.com (ちなみに、上の記事ははてなブログの週間ランキ…

スイッチの長押しで電源をON/OFFする(ように見える)回路を作る

今どきのモバイル機器は、電源をON/OFFするとき特定のスイッチを長押しすることが多い(気がする)。 身近にあるところだと、例えばモバイルルータやガラケーは長押しで電源ON/OFFである。 スマホやiPadも、長押しで直接OFFではないが、長押しがOFFの動作に…

ラズベリーパイ使って宅配便の再配達を撲滅した話(総集編)

概要 外出時でも荷物を受け取れるように、ラズベリーパイを使って受取までのプロセスをほぼ自動化した話。 我が家がオートロックマンションのため、共同玄関をどうセキュアに開けるかがキモ。 背景 私は宅配便の受取が苦手である。 時間指定できるならまだマ…

ESP32でBluetooth通信してるとASSERT_WARNが出る件

最近ESP-WROOM-32を買って弄っている。 ESP-WROOM-32にはBluetoothが搭載されているので、スマホなどBluetooth搭載機器と簡単に通信を行うことができる。 単純にBluetoothを試してみるだけなら、Arduino IDEでファイル→スケッチ例→BluetoothSerial→SerialToS…

ESP-WROOM-32(DevKitC)で0からLチカまで

先日タイトルのESP-WROOM-32を購入した。 akizukidenshi.com 私は今までずっとPICかRaspberryPiを使っていた。これまではその2つのどちらかで十分だった。 ただ、今回「PICよりも高速」かつ「RaspberryPiより低消費電力」なマイコンが欲しくなりESP-WROOM-32…

Flaskを使って外出先からURL経由でRaspberryPiを操作する

はじめに この記事はオートロックマンション用不在時荷物受け取りシステムの開発記事です。 westgate-lab.hatenablog.com 前回の記事で、WebIOPiを使って外出先からリモートでRaspberryPiにつないだサーボモータを操作した。 westgate-lab.hatenablog.com We…