M5Stack用CO2モニターキットの紹介
はじめに
昨年、二酸化炭素濃度モニタ(CO2モニタ)を作りましたが、この度スイッチサイエンスでキットの委託販売を開始することが決まりました!
(2021年2月12日追記)
商品ページができました!スイッチサイエンスさんありがとうございます!!
近日中に発売します!
(2021年2月26日追記)
スイッチサイエンスより発売しました!
この記事では、M5Stack用CO2モニターキット(以下、本キット)の概要紹介、使い方、応用例などを紹介していきます。
キット概要
本キットは、M5Stackに接続し、GitHubで公開しているアプリケーションソフトウェアをM5Stackに書き込むことでCO2モニタが作れるキットです。
本キットの特徴
- 非分散型赤外線吸収方式(NDIR)のセンサであるSensirion製SCD30を採用しており、高精度に二酸化炭素濃度が測定可能です。
- 二酸化炭素濃度の履歴をM5Stackにグラフで表示することができます。
- アプリケーションソフトウェアをGitHubで公開しているので、M5Stackに書き込めばすぐに誰でも使い、改良することができます。
- 計測データをAmbientで保存・表示することができます。(Wifi環境および別売りのmicroSDカードが必要)
- 二酸化炭素濃度に応じてスマホやPCにPushbulletを使ってプッシュ通知を送ることができます。(Wifi環境および別売りのmicroSDカードが必要)
本キットで使用しているセンサSCD30の仕様は以下のとおりです。
その他センサのスペック詳細はメーカーページから確認することができます。
キットの内容物
本キットには、プリント基板・センサ(SCD30)、コネクタ、取り付けネジ、筐体が含まれています。M5Stackは別売りです。
ご自身でコネクタのはんだ付けや筐体のネジ止めをする必要があります。
室内環境の改善に
会議中、運転中、テレワーク中。寝不足でもないのに眠くなったり、集中力が出ないことはないでしょうか。
私は昔から「これ二酸化炭素のせいじゃね?」と思っており、それで昨年プロトタイプ版を作りました。
で、テレワーク中に使い始めたのですが、狭い部屋を締め切って仕事しているとものの1時間程度で1000ppmを超え、さらに続けると1500ppm近くに達してしまうことがわかりました。そうなると集中力は一気になくなります。
そこで換気をすると、5分ほどでCO2濃度は一気に下がり、すると不思議と集中力が回復します。(個人の感想です)
先日作ったCO2濃度モニタ見ながらテレワークしてるんだけど、1500ppmに近づくと一気に集中力が無くなる。換気すると5分程度で600ppm近くまで下がって、するとほんとにすぐ集中力が戻る。
— 水田かなめ (@kmizta) 2020年3月30日
テレワークしてるみんな、換気しろ、換気。マジで大事。 pic.twitter.com/zlQYh821Qn
CO2モニタがあれば、普段感じにくいCO2濃度を可視化することができます。
また、いつまで換気すればよいかの目安にもなります。ずっと窓開けっ放しだと寒かったり暑かったりしますからね。
換気の目安にいかがでしょうか。
CO2濃度の上昇をスマホに通知
本キットはPushbulletと連携して、スマホやPCにプッシュ通知を送ることができます。 (2021年2月11日現在、iPhoneには対応していないようです)
二酸化炭素濃度の注意レベルと警告レベルを任意に設定でき、それぞれのレベルを超えるとプッシュ通知を出すことができます。
「あー換気しなきゃなー」ってなります。
家の外から室内環境を確認
Ambientと連携することで、外部から室内の二酸化炭素濃度や温度湿度を確認することができます。
エアコンを付けると一気に温度が上昇し、同時に湿度が下がるのがわかって面白いです。(我が家は加湿器を付けているので湿度の低下は小さいですが)
慣れてくると、家に家族が帰ってきたことや料理をしているとかがグラフを見てわかるようになります。
家での使い方
M5Stackは背面に磁石が付いているので、例えば冷蔵庫に貼り付けて使用することができます。
我が家では1年以上冷蔵庫に貼り付けて使っています。
これで、意識的に換気するようになりました。
サポートページ
CO2モニタ用のアプリケーションソフトウェアや、キット組み立ての説明などはGitHubのREADMEにまとめています。
オープンソースなので、機能の追加なども可能です。
最後に
スイッチサイエンスで委託販売予定のM5Stack用CO2モニターキットの紹介でした。
皆さんのQOL向上の一助となれば幸いです。