Maker Faire Tokyo 2020に出展しました
はじめに
10月3,4日に開催されたMaker Faire Tokyo 2020(MFT2020)にWest Gate Laboratoryとして出展しました。
出展したのはピアノ演奏リアルタイム可視化装置のBright Noteです。
↓MFT2020出展者ページ
私はMaker Faire歴は非常に浅く、今年の2月に開催されたつくばのMini Maker Faireを見に行ったのみでした。
MFT自体は参加も出展も初めてで、会場の雰囲気やロジ面など、わからないことばかりでした。
ここでは、備忘録も兼ねて出展に向けてやってきたことや、実際の展示内容の詳細について書いていきます。
Bright Noteの開発
出展申込締切が6月5日で、MFT2020まで約4ヶ月ありました。
実は、5月にオンラインで行われたMaker Faire KyotoでちょうどBright Noteのフルスケールができあがったので、申込み時点で8割方完成していました。
ピアノ演奏を可視化する装置作ってみた。
— 水田かなめ@West Gate Lab. (@kmizta) May 2, 2020
1320個のフルカラーLEDを使ってます。
ピアノを音と目で楽しむ!!#MFKyoto2020 #作品発表 pic.twitter.com/9QX18yCkYE
実際のところ上のツイートの時点ではメインの基板はブレッドボードで、このBright Noteの裏側にヒモでぶら下がっているだけの状態だったので、申込後、きちんと展示できるような基板・ケースを作成しました。
ケースは3Dプリンタで基板にピッタリ合うものを作りました。
基板に合わせたケースの設計方法は過去記事をご参照下さい。
展示レイアウトを考える
何をどう展示するか考えるにあたって、まずは会場での展示レイアウトを考えました。
私は家具の配置やら何やらを考えるときはよくパワーポイントで図を作ります。今回は1:15の縮尺で作っています。
通常は机が前面に置かれてその上に展示物を置くのだと思いますが、私の場合は電子ピアノが主役なので、それを置いてその横に机を置く形になります。
メイン以外の展示物を考える
メインの展示物はBright Noteそのものなのですが、その面白さ・コンセプトを伝えるにはただ置いておくだけでは伝わりません。
特に来場者の方は各展示物の事前知識がないことが想定されるため、できるだけ短時間で面白さを伝える必要があります。
一方で、MFTにはこの道ウン十年という強者も多いと思われるので、フワッとした説明だけでは物足りないでしょう。
そこで、メインのBright Noteでは常に電子ピアノの内蔵曲を使って演奏を可視化させつつ、そのそばにポスターと、フルスケール前に作った1オクターブのプロトタイプモデルを展示することにしました。
MFTと似たイベントとしては、理系なら学会発表があります。
ただ、大きな違いは、学会では結果や提案のすごい点を完結にわかりやすく伝えるのがメインなのに対し、MFTではその展示物が出来上がるまでの過程や失敗談なども重要である点です。
今回、ポスターでもそれを意識し、内容は機能ではなく、中身を重点的に書いています。
ポスター
実際に作ったポスターはこんな感じです。
ポスターは、サイズの面から目を引くこともできますし、強者向けに詳細な情報を詰め込むこともできます。
サイズは、机の横幅に合わせてA1としました。
印刷はビスタプリントさんで行いました。
ポスターは丸い筒に入れて運びますが、筒から出したときにもクルッと丸まらないような紙を使っているようで、助かりました。
プロトタイプモデル
実際に展示したプロトタイプモデルはこんな感じです。
会場では、各鍵盤に相当するLEDストリングをランダムで光らせることで、コンセプトを伝えると同時に内部構造を見せていました。
名刺を作る
今回、初めて趣味の名刺も作りました。 100枚1000円くらいです。安いですね。
Tsukuba Mini Maker Faireに行ったとき、ただ展示を見るだけでなく、面白いと思った展示をした人のTwitterなどをフォローするときに名刺のQRコードが便利だったので、作ってみました。
名刺は友人に超短納期でデザインしてもらいました。(感謝!)
くまちゃんはうちの子です。
搬入経路を考える
展示物ができたら、本番どうやって会場に持ち込むか考えます。
方法には、「公共交通機関で持ち込む」「事前に宅急便で送る」「レンタカーで運ぶ」などがあります。
今回、Bright Noteが長物で持ち方などにデリケートだったのと、電子ピアノが長い&重いだったので、レンタカーで運ぶこととしました。
今回使ったレンタカーはシエンタです。今回友人に協力してもらい4人で参加したので、座席と荷物でギリギリでした。
ピアノを練習する
これが一番大事ですね。
MFT本番ではBright Noteの生演奏デモンストレーションをするので、ピアノをひたすら練習しました。
↓MFTで生演奏デモをする私。
いざ、MFT本番!!
今回のMFTはコロナウイルスを考慮しブースの数も減らし、入場にも制限をかけています。
周りの人に聞いた感じ、普段のMFTは来場者でぎゅうぎゅうだということですが、今回はだいぶ余裕がありました。
それでもひっきりなしにいろんな方に見に来ていただいたので、あまり他の方の展示を見る時間はありませんでした。
会期中は、将来の発展版のヒントをもらったり、ピアノが超うまいお子さんに弾いてもらったり、普段Twitterでしか知らない人に会ったり、大変刺激的でした。
来年に向けて
今回初めてMaker Faireに出展しましたが、めっちゃ面白かったですね。
恐竜は歩いてるし、R2D2もいるし、文化祭のようなワクワク感が最高でした。
来年に向けてはまだ考え中です。何かまた作って出展したいなぁ。