スイッチサイエンスマーケットプレイス Maker Awards 2021で作品賞を受賞しました
先日、スイッチサイエンス主催で「スイッチサイエンスマーケットプレイス Maker Awards 2021」が技研ベースにて開催されました。本イベントは、『スイッチサイエンスマーケットプレイス (委託販売)に出品されている900以上の商品の中から、今年最も優れた作品・メイカーを表彰するイベント』ということで開かれました。
こちらのイベントにてこの度、私が委託販売させていただいている「M5Stack用CO2モニターキット」が委託商品の中で今年一番売れた商品ということで、作品賞をいただきました!
私自身初めて委託販売した商品でこうした賞をいただくことができ大変光栄であるとともに、このコロナ禍における皆さんの二酸化炭素濃度への関心の高まりを感じました。
ことの始まりから委託販売に至るまで
M5Stack用CO2モニターキットについてのことの始まりは、コロナが一気に蔓延しテレワークが全国的に開始された頃の以下のツイートでした。
先日作ったCO2濃度モニタ見ながらテレワークしてるんだけど、1500ppmに近づくと一気に集中力が無くなる。換気すると5分程度で600ppm近くまで下がって、するとほんとにすぐ集中力が戻る。
— 水田かなめ (@kmizta) March 30, 2020
テレワークしてるみんな、換気しろ、換気。マジで大事。 pic.twitter.com/zlQYh821Qn
ちょうど仕事で強制テレワークとなり自宅の部屋で仕事をしなければならなくなったタイミングでした。
写真のデバイスはたまたま昔買って手元にあったCO2センサと、手元に転がっていたM5Stackをつないでみたものです。
これほど如実に換気が二酸化炭素濃度の低減に効くとは、実際に可視化するまで気づきませんでした。特に二酸化炭素は温度や湿度と違って体で感じにくいので、可視化することの重要性がよくわかります。
そこから約1年間は、このCO2モニタは家の冷蔵庫に貼り付けられて常に自宅の二酸化炭素濃度を表示していました。
ちょうどその頃会社で副業が全面解禁され、またMakerとして一段進んだ活動をしたいと思っていた私はこのモニタをキットとして販売することを考えます。色々なサイトを巡って調べましたが、たどり着いたのはスイッチサイエンスのマーケットプレイスでした。
スイッチサイエンスマーケットプレイス - スイッチサイエンス
やはりMakerとして馴染みのあるサイトであること、CO2モニタキットに興味を持ってもらえる人が多く訪れるであろうこと、また委託手数料の低さが理由です。
委託販売するにあたってサポートサイトを作ったり、梱包を考えたり値付けを考えたり、初めてでわからないことだらけでしたが、なんとか販売開始に辿り着くことができました。
授賞式でのLT資料
授賞式のLT資料がConnpassにて共有されています。 今回CO2モニタキットを作るにあたっての人生観などについて、資料にしましたのでもしよろしければ御覧ください。
2021年CO2モニタ事情
今年に入り、テレワークが定着して自宅環境を向上させたり、また店で密を避けたりするためにCO2モニタが急に脚光を浴びたように見えます。いろんなお店で見るようになり、少しずつ定着してきているようです。 私がM5Stack用CO2モニターキットを委託販売した頃は高価な業務用のモニタが少し市販されていたくらいだったのですが、今年に入って様々なメーカがモニタを販売し始めています。
中には粗悪なものもあるようで・・・。
二酸化炭素はその測定原理がいくつかあり、原理的に二酸化炭素を検出する方法(センサは一般的に高価)や、他の化合物濃度から二酸化炭素を推定する方法(センサは一般的に安価)があります。
最後に
M5Stack用CO2モニターキットですが、現在もスイッチサイエンスマーケットプレイスにて販売中です。
今や巷にいろいろなCO2モニタがありますが、本キットはM5Stackを使っていてアプリケーションのソフトウェアもGithubで公開しているので「家に余ってるM5Stackを有効利用したい」「自分で作りたい」「何なら自分仕様で作りたい」という方におすすめです。
もう一つ、Groveコネクタでつなげられるセンサ用にBreak Out Boxのキットも販売しています。Groveセンサのデータをオシロで見たり、配線を入れ替えてデバッグしたりするのに便利です。